「 中華そばとラーメンの違い 」
今まで,「 中華そばとラーメンの違いって何やろ? 」って幾度となく思ったことがあったけれど, 「 まー, 美味しかったら,どっちでもエエか。 」って思って, 詳しく調べようともしなかった。
調べる前は, 漠然とだけれど, 昔ながらの醤油味のラーメンが「 中華そば 」って言うんかなー。 って思っていた。
中華そばとラーメンの違い
中華そばとラーメンの違い, 結論は, 一緒。
中華そばとラーメンに違いはありません (^^)
なぜ店名などでラーメンと中華そば, 2つの言い方が存在するのかと言うと, ラーメンと名乗りたければ, 「 ラーメン 」。
中華そばと名乗りたければ, 「 中華そば 」 です (笑)
ちなみに, 中華そばとラーメンの違いは, 「 寺と院の呼び方の違い 」に似てる (^^)
京都でいえば, 背脂がたっぷり “ちゃっちゃ” と入った醤油系のラーメンが「 京都ラーメン 」。
京都ラーメンの元祖ともいえる「 ますたに 」の店名の頭に着いているのは, 『 中華そば 』。 京都ラーメンだけど。
まー, 「 京都ラーメン 」っていう呼び方は後になってからのことだけど。
京都で「 中華そば 」と言えば,
「 中華そば 」って名乗っている店は, 傾向的に醤油系のラーメンを出している店が多いですね。
それも昔ながらの醤油ラーメン。
味噌ラーメンの店で「 中華そば 」って名乗っている店は滅多にないですよね。
実は, それには歴史的な背景もあるんです。
中華そばとラーメンの違い 歴史的背景
元々, 中華そばは, 甘栗と一緒で中国から伝わってきたもの。
当時は, 「 南京そば 」, 「 支那そば 」 と呼ばれていました。
それが, “支那” っていう言い方が中国への蔑称に当たり, 中国側からクレームがあったことで, 「 中華そば 」に変わっていったようです。
同じ理由で, “支那竹 ( シナチク )” も「 メンマ 」へ変わっていきました。
ただ, 今でも 「 支那そば 」って店名についている店もあるし, 現代では, “支那” っていう言葉に対する印象も昔に比べて変わってきているのかもしれません。
支那そば, 中華そばって呼ばれていた当時は, 醤油味以外は無かったんでしょうね。
だから, 昔ながらの醤油味の麺は 「 中華そば 」,「 支那そば 」 って呼ばれる傾向があるんじゃないでしょうか。
ちなみに, 甘栗は中国全土から集められた栗が, 天津の港から船で運ばれていたから, 「 天津甘栗 」と言われるようになりました。
ラーメン登場 ! !
日本人が大好きになり始めていた 「 中華そば 」。
日本人は元々麺類が好きだからなー (^^)
ここで, 歴史的な出来事が起こります。
1958年 ( 昭和33年 ) に日清食品が発売した世界初のインスタントラーメン 「 チキンラーメン 」。
今では当たり前のように存在しているインスタントラーメンだけど, この時衝撃的なデビューを果たしたんですね。
そして, チキンラーメンが今現在でも生き残っているっていうことが凄い ! !
このチキンラーメンの爆発的なヒットによって, “ラーメン” っていう呼び方が日本全国へ広まったと考えられています。
ちなみに, ラーメンの語源については諸説あって, 中国の蘭州の麺の一種 「 拉麺 ( ラーミェン ) 」 や中国の 「 老麺 ( ラオミェン ) 」 に由来するという説など。
一番多い呼び方は, ラーメンと思うけど, 最近はらーめん, らぁ麺やラー麺などなど, 色んな呼び方の店もありますね (^^)
中華そばとラーメンの違い まとめ
中華そばとラーメンに違いはありません。 一緒。
南京そば ⇒ 支那そば ⇒ 中華そば ⇒ ラーメンっていう時代ごとの呼び名の変化。
チキンラーメンの発明以降, “ラーメン” っていう呼び方が日本全国に広まってから, 豚骨や味噌などのご当地麺類を, “ラーメン” って呼ぶようになった。
そして, 昔ながらの醤油味の麺の呼び方は, “中華そば” , “支那そば” として残っていったんではないでしょうか。
もし, 豚骨や味噌で「 中華そば 」や「 支那そば 」を名乗っている店があれば, 理由を聞いてみたいですね (^^)
京都壬生にある「 元祖熟成細麺 香来 」。
メニューの中にラーメンと中華そばがあります (笑)
元々, 「 中華そばとラーメンの違いって何やろ ? 」って初めて思ったのが, 「 元祖熟成細麺 香来 」のメニューを見たとき。
まー, この時は, それ以上深く考えることはしなかったけど (笑)
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